法人カードを持っていると、仕事上カード払いする必要になったときに役立ちます。代表者個人のクレジットカードでは、プライベート支出とどのように分けて仕訳すれば良いのか、なかなか手間がかかります。
また、法人カードは「事業用」と強く主張できますが、個人カードの場合、税務調査などで指摘が入る余地も生まれてしまいます。そのため法人カードの有用性はあるのですが、そこまで頻繁に使わないという事業主様も多いかもしれません。
いざというときのための法人カードなので、高い年会費を払うのは躊躇ってしまう・・、そういう法人のみなさまのために年会費無料の法人カードがあります。
当サイトがおすすめできる年会費無料の法人カードを11種紹介します。ぜひ参考にしていただき、いざというときの備えにしていただければ幸甚です。
年会費無料の法人カードおすすめ11選を比較
年会費無料の法人カードでも十分使えるものがあります。ここで紹介する11種類の法人カードは、年会費無料にもかかわらず非常に使い勝手が良いものになっています。
法人カードを導入したい事業主様におかれましては、いきなり有料カードではなく、無料カードから始めていただくのも1つの経営判断になります。
それでは11種類の無料の法人カードを紹介いたします。
UPSIDERカード

申込対象・条件 | 法人限定 |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、発行無制限 |
ポイント・マイル還元率 | 1.0% |
利用限度額 | 最大10億円 |
国際ブランド | VISA |
ETCカード | 発行不可 |
支払方法 | 一括払い |
締め日・支払日 | 月末締め、翌月20日払い(※銀行振込の場合は、月末締め、翌月15日払い) |
会計ソフトとの連携 | freee、弥生会計、マネーフォワードクラウド |
発行スピード | 最短当日 |
UPSIDERカードは、創業間もない法人や成長中のスタートアップ企業(創業間もない企業)に支持されている法人カードです。審査に不安がある方でも比較的発行しやすく、最短で当日から利用を開始できます。法人限定で個人事業主やフリーランスはこの法人カードを所有できないのでご注意ください。
年会費は永久無料で、従業員向けの追加カードは無制限に発行可能です。ポイント還元率は基本1.0%〜で、利用限度額は最大10億円と、とても優れたカードの条件になっています。
特に、資金の動きが大きい中小企業以上向けの設計となっています。ETCカードは発行できないのでご注意ください。
また、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応し、クラウド上での詳細な管理が可能です。主なクラウド会計ソフトに対応していて、自動的に「同期」「仕訳」ができます。
近年急成長を遂げている法人カードの一つと言えます。実際に、2024年6月時点で導入企業数は35,000社を超え、利用が拡大中。特に2022年にグロース市場へ新規上場した企業の20%以上が導入しており、成長企業からの高い支持を集めています。
さらに、請求書カード払いを可能にする「支払い.com」も利用できます。請求書カードは、買掛金についてカードで「立替払いしてもらうサービス」を購入し、クレジットカードの支払い日まで猶予を持たせる方法です。
クレジットカードの支払い日はカードの購入日よりも後になるので、実質的な買掛金の支払いを後ろ倒しにできます。その間に口座にキャッシュを用意できれば一時的な資金繰りを改善できます。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード

申込対象・条件 | 法人、個人事業主(20歳以上) |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、上限9枚 |
ポイント・マイル還元率 | 0.5% |
利用限度額 | 最大500万円 |
国際ブランド | American Express |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 国内:1回払い、2回払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い 海外:1回払い、リボ払い |
締め日・支払日 | ショッピング:10日締め・翌月4日払い キャッシング:月末締め・翌々月4日払い |
会計ソフトとの連携 | freee、弥生会計、マネーフォワードクラウド |
発行スピード | 最短3営業日 |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード®は、小規模事業者や個人事業主向けに設計された法人カードです。年会費が無料でありながら、事業用の決済に役立つ多くの特典が備わっています。
このカードは、法人設立間もない会社や、初めて法人カードを作成する方に特に適しています。年会費を抑えた分、旅行保険や空港ラウンジの利用特典は含まれていませんが、出張が少ない場合は特に問題なく利用できます。
実際に、法人を設立して1年目の20代の経営者でも発行が可能であった事例もあり、法人カードを持つことで経費管理の効率化にもつながります。
特徴として、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード®は、中小規模の飲食店向けに提供される「クロスオーダー決済」に対応しています。
クロスオーダー決済とは、卸売業者と飲食店間の入金サイクルを短縮し、資金繰りを改善する決済サービスです。
この決済サービスを利用することで、卸売業者は迅速に資金を確保でき、飲食店側は経理業務の効率化が可能となります。具体的には、飲食店がセゾンコバルト・ビジネスを含むセゾンカードで支払いを行うと、通常翌月末に支払われる売掛金が最短1営業日後に入金されます。食品卸向けファクタリングに近いイメージです。
卸売業者、飲食店双方にメリットがある法人カードになります。
三井住友カード ビジネスオーナーズ

申込対象・条件 | 法人、個人事業主(18歳以上) |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、上限18枚 |
ポイント・マイル還元率 | 0.5%(最大1.5%) |
利用限度額 | 最大500万円 |
国際ブランド | VISA、Mastercard |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | ・会社一括決済方式:利用代金を会社に請求し一括払い ・個別決済方式:利用者個人の口座に請求し一括払い |
締め日・支払日 | 毎月15日締め 翌月10日支払い もしくは毎月末日締め 翌月26日支払い |
会計ソフトとの連携 | freee、マネーフォワードクラウド、弥生会計 |
発行スピード | 最短3営業日 |
三井住友カード ビジネスオーナーズは、年会費が永年無料でありながら、申込みに当たり決算書や商業登記簿謄本が不要で、スタートアップ企業や個人事業主、フリーランスの方でも申込みやすいのが特長です。通常は200円につき1ポイントのVポイントが貯まりますが、指定の三井住友カードの個人カードと併用することで、特定加盟店での利用時に200円につき3ポイント獲得できます。
このカードは、Vpassアプリを活用することで、個人カードとビジネスカードの明細を分けて管理できるため、公私の支出を明確に整理し仕訳できます。さらに、貯まったポイントは個人カードと合算でき、効率的にポイントを活用できます。Apple PayやGoogle Payにも対応しているため、コンビニなどでの少額備品の購入にも便利です。
セキュリティ面でも優れており、カード番号が印字されていないナンバーレス仕様で、盗み見のリスクを軽減できます。カード情報や利用履歴はVpassアプリで簡単に確認でき、個別のカードごとに明細を管理することも可能です。また、最大500万円の利用枠が設定されており、急な設備投資や仕入れの際にも柔軟に対応できます。
さらに、最大18枚まで追加発行できるカードの年会費も無料のため、中小企業の従業員が経費決済を行う場合にもコストを抑えながら利用できます。
JCB Biz ONE 一般

申込対象・条件 | 法人、個人事業主(18歳以上) |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 追加発行できない |
ポイント・マイル還元率 | 1.0% |
利用限度額 | 最大500万円 |
国際ブランド | JCB |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 一括払い |
締め日・支払日 | 毎月15日締め 翌月10日支払い |
会計ソフトとの連携 | freee、弥生会計、マネーフォワードクラウド、ソリマチ |
発行スピード | (アプリ)最短5分 (カード)1週間 |
Biz ONEは、個人事業主やフリーランス向けの法人カードで、年会費無料で利用できる点が大きな特徴です。どこで利用してもポイント1%貯まり、Amazonポイントや航空機マイルへの交換が可能なため、日々の経費精算を効率的かつお得に行えます。さらに、優待店では最大21倍のポイント還元が適用されるため、ビジネス利用の幅が広がります。
また、Biz ONEは経費精算の効率化やキャッシュフローの改善にも役立ちます。法人カードを活用することで経費の支払いを一本化でき、確定申告にかかる時間や手間を削減できます。さらに、請求書カード払いを利用することで、カード決済を受け付けていない取引先への支払いも可能となり、支払い期限を約40日先延ばしにできるため、資金繰りの改善に貢献します。クラウド会計ソフトとも連携し、カード利用明細の自動入力ができるため、作業時間の大幅な短縮が期待できます。
さらに、最短5分で即時発行が可能で、法人の本人確認書類も不要なため、申込み手続きがスムーズです。法人名義の口座だけでなく、代表者個人名義の口座でも決済ができるため、法人口座を開設する前でも利用できます。セキュリティ面でもJCBの不正検知システムや本人認証サービスが備わっており、安心して利用可能です。JCBのタッチ決済やApple Pay、Google Payにも対応し、利便性も抜群です。
バクラクビジネスカード

申込対象・条件 | 法人(代表者) |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、無制限 |
ポイント・マイル還元率 | 1.0% |
利用限度額 | 最大1億円 |
国際ブランド | VISA |
ETCカード | 発行不可 |
支払方法 | 一括払い |
締め日・支払日 | 銀行振込: 毎月15日(金融機関が非営業日の場合、前営業日) 口座振替: 毎月8営業日目または毎月20日(金融機関が非営業日の場合、翌営業日) |
会計ソフトとの連携 | freee、弥生会計、マネーフォワードクラウド |
発行スピード | 最短3営業日 |
この法人カードは、不正利用を防ぐための決済制限機能を搭載しており、「決済先」「利用上限金額」「利用期間」「通貨」の4つの項目をシステム上で簡単に設定・変更できます。これにより、安全性を確保しながらも柔軟な運用が可能です。
また、専用アプリを活用することで、領収書を撮影・アップロードでき、従業員の申請業務の負担を軽減します。電子帳簿保存法に対応しており、自動でタイムスタンプが付与されるため、領収書の管理がよりスムーズになります。さらに、AIを活用して経費の自動照合が可能で、カード利用明細と領収書を最大100件まで高速マッチングし、業務の効率化を実現します。
会計処理においても、AIが過去の仕訳データを学習し、会社のルールに基づいた仕訳を自動生成します。インボイス制度にも対応しており、適格請求書発行事業者の登録番号を自動判定し、税区分の入力をアシストするため、ミスを防ぎながら正確な経理業務をサポートします。
追加カードの発行枚数に制限がなく、部署や部門ごとに発行可能なため、支出管理や仕訳、会計処理に役立ちます。カード利用明細はリアルタイムでメールやSlackに通知され、証憑の提出期限を超えた場合には自動リマインド機能で回収漏れを防止できます。バーチャル・リアルカードのどちらも1枚を複数人で共有でき、従業員の異動や入退社にもすみやかに対応できます。
マネーフォワード ビジネスカード

申込対象・条件 | 法人、個人事業主 |
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年会費 | 永年無料 (ただし、1年に1回も利用がない場合1,100円) |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料(バーチャルカード)、900円(リアルカード)、無制限 |
ポイント・マイル還元率 | 1%~3% |
利用限度額 | 最大1億円 |
国際ブランド | VISA |
ETCカード | 発行不可 |
支払方法 | 一括払い、事前チャージ |
締め日・支払日 | 月末締め、翌月20日(土日祝の場合は翌営業日)支払い |
会計ソフトとの連携 | マネーフォワード |
発行スピード | 申込みの完了から10日~14日 |
マネーフォワード ビジネスカードは、法人、個人事業主向けのVisaカードで、初年度は年会費無料、次年度以降も年1回以上の利用で無料となる条件付き特典があります。通常のカード決済では1%のポイント還元があり、マネーフォワード関連サービスを利用すると3%の還元率となるため、経費精算を効率化しながらポイントも貯められるのが特徴です。マネーフォワードの会費をこの法人カードで支払えばポイント3%になります。
本カードは、リアルタイムで決済データや証憑、領収証を「マネーフォワード クラウド」に連携できるため、経理業務の負担を軽減し、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応可能です。カード利用時にはスマホアプリやメールで即時通知が届き、証憑の添付やメモの入力も簡単に行えます。これにより、経費の管理や仕訳作業がスムーズになり、業務の効率化につながります。
また、プリペイド機能を備えており、ウォレットへ事前にチャージすることでカードの利用上限関係なく決済が可能です。さらに、発行枚数に制限がなく、部署ごとや利用目的に応じた管理ができるため、リスク管理に役立ちます。
リアルカードとバーチャルカードの両方が発行可能で、事業の規模や用途に応じた柔軟な運用が可能です。
ライフカードビジネスライトプラス

申込対象・条件 | 法人、個人事業主 |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、3枚まで |
ポイント・マイル還元率 | 0.5% |
利用限度額 | 最大500万円 |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 一括払い、ボーナス払い、分割払い |
締め日・支払日 | 5日締め・当月26日~29日払い または翌月3日払い |
会計ソフトとの連携 | freee、弥生会計、マネーフォワードクラウド |
発行スピード | 最短4営業日 |
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)は、年会費無料で発行できる法人・個人事業主向けのビジネスカードです。申込みの際は代表者の本人確認書類のみで手続きが可能なため、決算書類の提出が不要であり、設立間もない企業やフリーランスの方でもスムーズに申込めます。
このカードは、Visa・Mastercard・JCBの3種類から国際ブランドを選択でき、特にVisaとMastercardではビジネス向けの優待サービスを利用できます。カードの発行は最短4営業日で完了し、従業員用の追加カードも最大3枚まで年会費無料で発行可能です。
また、クラウド会計ソフト「freee」と連携し、カード利用情報を自動で同期できるため、経理処理の手間を大幅に軽減できます。さらに、新規で「freee」に申込むと、利用料金が2,000円割引になる特典も提供されており、経理業務を効率化したい事業者にとってメリットの大きいサービスとなっています。
ETCカードも年会費無料で付帯されており、1枚のクレジットカードにつき1枚のETCカードを発行可能です。高速道路の利用頻度が高い事業者にとっては、経費管理をよりスムーズに行えるメリットがあります。
特にfreeeを使っている個人事業主やフリーランスが持つ法人カードとしておすすめします。
オリコEX Gold for Biz

申込対象・条件 | 法人、個人事業主 |
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年会費 | 初年度無料、2年目以降3,300円 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、3枚まで |
ポイント・マイル還元率 | 0.6% |
利用限度額 | 最大300万円 |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 1回払い、分割払い、据置き一括払い、半年賦併用払い、リボ払い |
締め日・支払日 | 月末締め・翌月27日払い |
会計ソフトとの連携 | freee |
発行スピード | 数日内 |
EX Gold for Biz Mは充実したサービスが魅力の法人カードです。年会費は3,300円ですが、初年度は無料で利用でき、国際ブランドはVisaとMastercard、JCBから選択可能です。
このカードは、出張や接待、経費処理など幅広いビジネスシーンに対応し、年間利用額に応じてポイント還元率が最大2.2倍にアップするプログラムを提供しています。また、国内主要空港およびホノルル空港のラウンジを年中無休・無料で利用できるため、移動の多いビジネスパーソンにとって大きなメリットとなります。
さらに、クラウド会計ソフト「freee」と連携し、会計帳簿の作成や自動レポート機能を活用できます。「freee」の標準プランを3か月間無料で利用できる特典もついており、経理業務の効率化を図ることが可能です。
経費管理の面でも優れており、支払いをEX Gold for Biz M iD×QUICPayに統一することで、毎月の出費を一目で視覚化されます。これにより、経費管理がより迅速かつ簡便化されます。
P-one Business Mastercard

申込対象・条件 | 法人、個人事業主(18歳以上) |
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年会費 | 1年目:無料 2年目以降:2,200円※ ※前年度に一度でも利用があれば次年度無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、5枚まで |
ポイント・マイル還元率 | 0.6% |
利用限度額 | 最大300万円 |
国際ブランド | Mastercard |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 1回払い 分割払い、リボ払い |
締め日・支払日 | 末日締め・翌々月1日払い |
会計ソフトとの連携 | 特に連携する会計ソフトはない |
発行スピード | 最短で7営業日、通常は2~4週間 |
P-one Business Mastercardは、個人事業主や法人代表者向けのビジネスカードで、最大300万円の利用枠と充実した特典が魅力です。年会費は2,200円ですが、初年度は無料で利用可能。国際ブランドはMastercardで、国内外での業務で活躍します。
このカードでは、ショッピングおよびキャッシングの利用枠が最大300万円となっており、迅速な運転資金調達や急な出費にも対応できます。また、従業員カードを5枚まで無料で発行でき、経費管理の効率化にも貢献します。
さらに、Mastercardのトラベル優待サービスを利用でき、国際線手荷物宅配優待や空港クロークサービスなど、出張時の利便性が向上します。
セキュリティ面も充実しており、紛失・盗難補償が付帯し、カードの不正使用による被害をカバーします。さらに、購入日から90日以内の商品の損害を年間最大300万円まで補償する「購入商品安心保険」も備えており、安心して利用できます。
テックビズゴールドカード

申込対象・条件 | 法人、個人事業主 |
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年会費 | 初年度無料 2年目以降は2,200円(税込) |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料(初年度)、3枚まで |
ポイント・マイル還元率 | 0.3% |
利用限度額 | 最大300万円 |
国際ブランド | Mastercard |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 1回払い、2回払い、据置き一括払い、リボ払い |
締め日・支払日 | 毎月末日締め 翌月27日支払い |
会計ソフトとの連携 | freee |
発行スピード | 1~3週間 |
テックビズゴールドカードは、ITフリーランス向けの特典が充実した法人カードです。年会費2,200円(初年度無料)で、国際ブランドはMastercardになります。記帳・確定申告代行サービスやクラウド会計ソフト「freee」の優待利用など、フリーランスの業務をサポートする特典が満載です。
この法人カードを持っていると、記帳代行や確定申告を月5,500円の特別価格で利用可能なほか、コワーキングスペースやクラウドサイン(電子契約サービス)の利用特典も提供されます。さらに、「freee」の有料プランが2ヶ月間優待価格で利用できます。
決済機能も充実しており、Mastercardコンタクトレスを搭載し、海外では専用リーダーにかざすだけで素早く決済が可能です。また、国内主要空港のラウンジを無料で利用できるため、出張時の利便性も高まります。
最高2,000万円の海外旅行傷害保険、最高1,000万円の国内旅行傷害保険が付帯し、万が一の際も安心です。さらに、カードで購入した商品を最高100万円まで補償するショッピング保険や、紛失・盗難時の補償も備えています。
加えて、最大100万円のキャッシングにも対応し、急な出費にも柔軟に対応可能。フリーランスにとって心強い一枚です。
freee Mastercard

申込対象・条件 | 法人、個人事業主 |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費・発行枚数 | 年会費無料、3枚まで |
ポイント・マイル還元率 | ポイント還元なし |
利用限度額 | 最大500万円 |
国際ブランド | Mastercard |
ETCカード | あり、発行無料 |
支払方法 | 1回払い・2回払い・分割払い・リボ払い |
締め日・支払日 | 5日締め・当月27日払い 5日締め・翌月3日払い |
会計ソフトとの連携 | freee |
発行スピード | 最短3営業日 |
freee Mastercardは、クラウド会計ソフト「freee」と共同開発された、法人代表者や個人事業主向けの年会費無料の法人カードです。本人確認書類のみで申込みが可能で、決算書の提出は不要となります。設立直後の法人や事業所得が低い状態でも申込める点が特徴です。さらに、Webから簡単に申込みができ、最短3営業日でカードが届きます。
このカードにはfreeeオリジナルの特典が多数用意されており、「freee会計」のディスカウントクーポン2,000円分がもらえるほか、「Adobe Creative Cloudコンプリートプラン(個人版)」が初年度15%オフになる特典も提供しています。また、弁護士・税理士・社労士への無料相談が1回利用できるなど、事業運営をサポートするサービスも充実しています。
さらに、従業員カードも年会費無料で最大3枚まで発行可能です。法人口座が開設される前でも、コンビニ払いを利用すればすぐに使用できるため、資金管理を効率化できます。年会費永年無料でコストを抑えながら、事業に役立つ特典を活用できる便利な法人カードです。
年会費無料の法人カードを持つメリットを解説

年会費無料の法人カードを持つメリットを解説します。年無料なので経費の支出はありません。とりあえずいざというときのために持っておく、という考えでも問題ありません。具体的メリットは以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
永年無料ならずっと年会費がかからずコスト削減に
永年無料の法人カードならば、カードを所有しても一切費用がかかりません。維持コストがゼロなのでいざというときに備えて無料の法人カードを持っておけば良いのです。
何もなければ法人カードを使わずにそのまま放置していても問題ないので、お守り代わりに無料の法人カードを所有しておく意味は大いにあります。
初期費用を抑えて法人カード決済が導入できる
年会費がかからないので、初期費用も無料です。カードを所有し、実際の実務で使う場面が予想以上に多く、年会費有料プランにしたほうが、ポイント還元やカード購入割引などでトータルとして得だ、と判断すれば切り替えれば良いのです。
最初はカードの年可否費用を抑えてゼロにして、その後カードを使った方が得になりそうなら、年会費のあるカードへ変えることで、結果的に事業にとってプラスとなります。
経費の一元管理をはじめとした基本機能が活用可能
会計ソフトを使っているとわかりますが、クレジットカードのデータを会計ソフトに「同期」させられます。つまり、毎日自動的にクレジットカードの使用歴を読み取り、仕訳にかけられます。自動仕分けで良いのか、そこで修正するのかは経費の内容次第ですが、いちいち会計ソフトに入力しなくても、ある程度自動的に仕訳されるのは大きなメリットです。
現金払いしなければならないもの以外を全部クレジットカード決済にすれば、全部勝手に会計ソフトで仕訳できます。経費支出をクレジットカードに一元化できれば、会計処理が楽なり、誤りもなくなります。
年会費有料のクレジットカードでなくても、無料カードでも「同期」や「自動仕訳」などは可能です。最小限の支出で経理コストを大きく減らせるのは法人カードの大きなメリットになるでしょう。
年会費無料の法人カードのデメリットや注意点

一方で年会費無料の法人カードにはデメリットや注意点もあります。ひょっとすると年会費無料のカードではなく、最初から年会費有料のカードを所有した方が良いかもしれません。年会費無料のカードについて留意すべき点は以下の通りです。
それぞれ順に解説します。
利用額によっては有料カードの方がお得な場合も
カードを利用すればポイントやマイルが貯まります。あるいは、カード払いすると購入金額から1%~2%割り引いてくれる有料カードもあります。実際に支払う年会費よりもポイント還元やカード利用割引の金額が大きければ、無料の法人カードよりも有料の法人カードの方が得なケースもあります。
実際にどのくらいカード利用するかによって変わります。ただし、無料の法人カードならば少なくとも損することはありません。
なお、「リボ払い」は損しかしませんし、会計処理が大変になるだけです。多くの法人カードはそもそもリボ払い非対応、一括払いですが、一部にリボ払いを認めるものがあります。
しかし、リボ払いをしなければならない経営状態では、資金繰りが破滅的で先行きが非常に厳しいと言わざるを得ません。リボ払いで終わらない利息を払い続けるのはやめましょう。
初年度無料・条件付き無料カードも比較検討する
まず実際にどのくらい法人カードを使うかどうかわからない場合、「初年度無料」や「一定の条件を満たすことで翌年以降の年会費が無料になる」条件付きカードも候補に入れてください。まず法人カードがどのようなものか「お試し会員」として1年間やってみてダメなら解約するという方法もあります。
「無料」のカードの種類 | 内容 |
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年会費永年無料 | 年会費がずっと無料のカード。 |
初年度年会費無料 | 初年度のみ年会費無料の「お試し期間」。翌年から有料。 |
条件付き年会費無料 | 「年に1回以上利用する」「年に◯○○○円以上利用する」といった条件を満たせば、翌年度も年会費が無料になるカード。 |
キャンペーンで年会費無料 | ポイントやギフトカードをプレゼントされるものや初年度年会費が無料、あるいは年会費の割引を受けられることも。 |
「年会費無料」と言ってもこれだけの違いがあり、なるべく会費が負担にならない方法で法人カードを使い始めることもできます。
一部の上級ビジネス付帯サービスが利用できない
有料の法人カード、特に「ゴールド」や「プラチナ」になると、ポイント還元以外にも、さまざまな付帯サービスが受けられます。
代表的な上級カードの付帯サービスは以下になりますが、無料の法人カードの場合、これらは受けられません。該当するサービスが無料になった方が事業主様にとってプラスになる場合、無料カードではなく有料の法人カードにするべきです。
【主な上級法人カード付帯サービス】

- カード利用割引
- 海外旅行保険
- 空港の専用ラウンジ利用
- 福利厚生支援サービス
- ビジネスレンタルオフィス、会議室利用
- ETCカード
- コンシェルジュによる出張や飛行機、新幹線手配
- クラウド会計ソフト連携
- 弁護士や税理士の相談
これだけのサービスを年間数千円~20万円で受けられるならば、無料の法人カードではなく、有料の法人カードを所有した方が元が取れるかもしれません。
従業員カードの発行枚数に制限や追加費用が必要
法人カードは1枚ではなく従業員が使えるように追加発行できます。個人カードの「家族カード」のようなイメージです。
無料の法人カードの場合、従業員カードの発行枚数に制限がかかることが多いです。それでも追加で発行したい場合は追加費用がかかります。それなら、最初から有料の法人カードにすれば良いわけです。
無料の法人カードは、従業員が少ない会社や個人事業主やフリーランスの方向けで、一定規模の会社の場合は最初から有料の法人カードにすべきという考えもあります。社長(代表者)が全部決定して支払いをするなら良いのですが、従業員へ権限を与えている場合、無料の法人カードだと不都合が生じる可能性があります。
年会費無料の法人カードに関するよくある質問
年会費無料の法人カードについて、みなさまからお寄せられる質問の中でよくあるものについて解説いたします。参考にしてください。
年会費無料だと利用限度額は低く設定されますか?
はい。必ずではありませんがその傾向はあります。一般的に、年会費が有料の法人カードのほうが、年会費無料の法人カードより利用限度額は高く設定されています。
年会費無料の法人カードは利用限度額が最初から低めに設定されていることや、表向き限度額が300万円〜500万円となっていても、審査によって結果的に100万円程度になる下がることも多くなっています。
そのため、仕入れなどであらかじめ多額の資金を必要とするとわかっている場合は、無料の法人カードではなく、最初から年会費有料の法人カードを選ぶのがおすすめです。
年会費が無料でもETCカードは無料で追加できますか?
はい。法人カードの種類にもよりますが、ETCカードを無料で追加できるものもあります。全部ではないので事前に確認をお願いします。
社用車や営業車が多く、ETCが不可欠な事業主様におかれましては、無料でETCカードを使いできるか、追加できる場合何枚まで可能か、事前にしっかりチェックしておいてください。
法人カードのETCカードがあれば、業務が格段に効率化します。
将来的に有料カードへの切り替えは可能ですか?
切り替え可能です。ただし、無料カードから有料カードへランクアップになりますので、その際審査が行われます。
無料の法人カードで買い物していて、特に返済遅延がなければ1ランク上の有料カードならば、審査に通り切り替えできる可能性は高いでしょう。
しかし、いきなり無料の法人カードから「プラチナ」や「ブラック」に切り替えようとしても審査に通らない可能性があります。やはり、下のランクから徐々に実績を積んでいったほうが、よりランクの高い有料カードへの切り替えができそうです。